ネギとじゃがいも、そして鱈。

食べ歩き ,

「スープ作ってよ」。
そう頼んでおいたら、「ポルサルダ」が出された。
ポルはネギ、サルダはスープで、バスク地方のネギ(リーク)とじゃがいものスープである。
彼はバカラオ(塩鱈)を入れた。
一口飲んで体が緩む。
全員で顔を合わせ、「はあ」とため息をついてから、「おいしい」と、つぶやいた。
ネギの甘みがじゃがいもの甘みの中に溶け、塩鱈のうまみが静かに潜んでいる。
「ふう」。
優れた味噌汁やお吸い物がそうであるように、息を吐かせるスープは寛容で、民族を超えて普遍の力を持っている。
亀戸「ロサアスール」にて。