どこがマッシュポテトなんや。
「マッシュポテトが食べたい」と、無茶振りしたら、まったく違うものが現れた。
じゅが芋を七谷鴨のフォンで炊き、たつぶりのバターと合わせてグラチネし、シナモンをかけた皿である。
「おかわり!」
一口食べた瞬間に叫んだが、まだこの料理は完成ではなかった。
マッシュポテトを7割くらい混ぜ込んで焼いたバンだという。
パンに溶けたバターをたっぷりと漬け、、じゃがいもを乗せて、一緒に食べた。
ああ、なんと。
パンとじゃがいもとバターを一緒に食べると、口の中でマッシュポテトになるではないか。
できればこれだけでお腹いっぱいにしたい。
大きなグラタン皿に入れて、太ることなぞ気にすることなく、口一杯に頬張りたい。
おっくん、だめかなあ。