山王パークタワー27階。眼下に広がる光景を見ながら、優雅に食事ができるレストラン。メニューに載る炒飯は12種類。
叉焼と芝エビが入った、基本の「廣州炒飯」1570円は、なにより叉焼がおいしく、その甘い香りと滋味が炒飯の味を決めている。
「和牛の香り焼炒飯」2830円は、シンプルな炒飯の上に、上質な牛ミニッツステーキを載せた炒飯。牛肉に味付た甘辛いソースが、ご飯にも沁みてうまく、柔らかな牛肉の香りと渾然となって食欲を煽る。また、砕いたカシューナッツの食感も、いいアクセントとなっている。
「揚げ貝柱と金華ハムの炒飯」は、卵白で炒めた炒飯に、揚げたホタテ貝柱、干し貝柱、金華ハム、アスパラガスを合わせた炒飯。サクサクと香ばしい揚げ干し貝柱とじっとりと濃密な金華ハムの重層的なうま味が、食べることに積もり、その中でコクと甘味が凝縮された揚げ帆立が、印象を深めている。
「特上海鮮入り炒飯」3040円は、カシューナッツ、玉子、干し貝柱入りのおいしい炒飯に、揚げたイカ、エビ、帆立、蟹を豪華にのせた料理。見事に火が通された海鮮類の甘みを噛みしめながら炒飯を食べる、贅沢なひと時を味わえる。
「鮑汁炒飯」は、鮑と鶏の角切りを入れて炒めた炒飯に、干し鮑の戻し汁を混ぜこんだ炒飯。皿に盛られた炒飯を、目の前で熱した陶板に移して、焼いてくれる。その瞬間に立ちのぼる、おいしい香りに陶然となるは必至。干し貝柱や戻し汁の様々な旨味が重なった味わいで、食べ進むごとにのめり込んでいくような、奥深い滋味がある。
その他たっぷりウニと蟹を使った、豪華な「うにと蟹肉入り炒飯」3780円、干し貝柱、鶏肉、海老の餡をかけた、「福建炒飯」2200円もお奨め。