「キャビアを好きなだけ乗せてください」
そう言われても貧乏性なのでたくさん乗せられない。
均等に乗せるならどれくらいかな? とみみっちくなってしまう。
それでも思いっきり乗せてみた。
ピッツァ生地の上でもキャビアは、毅然として輝いている。
最初は、そのまま食べた。
しかし生地の存在感に押されてしまうのがわかったので、次は口に入る瞬間にくるりと反転させ、キャビアが舌の上に来るようにしてみた。
ハハハ。これはいいぞ。
キャビアの塩気とねっとりした妖艶な甘みが来て、その後から香ばしい生地の風味が広がる。
次はブッラータ少しとキャビアを混ぜ、生地に乗せて、やはりくるりと反転させてみた。
ふふふ。
さらにいいぞ。乳脂肪分のクリーミーがキャビアをいやらしくさせる。
こんなこと考えるなんて、とてもいけないリストランテです。
フォーシーズンズホテル大手町「PIGNETO」