駅弁勝負
久々にいい幕の内弁当に出会った。
万葉軒が作る「千葉ご当地弁当」千円である。
マグロはいただけないが、おかずのバリエーションに富んでいて、それぞれの味もいい。
特に秋刀魚蒲焼きの渋い味と、パサつかず、肉を噛む喜びがある鳥の味噌漬け焼き、それに鉄砲漬けやあさり生姜煮がいい。
箸の長さも良いし、値段も適正である。すっかり気が良くなって周りを見渡すと、対戦相手が三人いた。
1人は五十代男性て、小さいウニ弁当を、スマホ見ながら食べているを
お相手は、お茶。
1人は、ミックスサンドにコーヒー。2人とも無難で楽勝である。
もう1人の推定60歳後半のおじさんは、変わっていた。。
四切のサンドイッチに、ビールのロング缶、そして崎陽軒のミニシウマイ（六個入り）である。
どうやってこの2品を成立させるのかと見ていたら、まずシウマイ一個を食べびーるを^のむ。
次に文庫本を取り出し、読みながら一切れサンドイッチを食べ、そのままふた切れ目まで行った。
次にシウマイ二個。ビール。
次にサンドイッチに行くかと思えば、またシウマイ一個にビール。
サンドイッチ一切れにビール。
しばらく本を読んで、サンドイッチを食べ終え、ビール。
そして最後にシウマイを一気に二個行ってビール。
シウマイを前菜とデザートとして活用しているではないか。
よほどお好きなのか、つい買ってしまったのかは、わからない。
しかしその食べ方に無意識ではない、お作法的革新を感じて、引き分けとした。

千葉ご当地べんとう 千円 万葉軒
ご飯 1おかず 2価2
箸2特記鶏1郷土色か個性点ノスタルジー1
総計9点（銚子秋刀魚蒲焼き2 香取産佐原水郷赤鶏の佐倉味噌焼き2 千葉県産豚シュウマイ2 匝瑳産鶏つくねの芥子の実添え2 千葉県産卵の玉子焼き2 マグロ煮 0 房総産ひじきキンピラ1 菜の花落花生和え2 刻み鉄砲漬け 2 あさり生姜煮2 野菜煮
椎茸と人参.里芋2筍2 蓮根とさやいんげん1