渡辺プロ50周年パーティーで、人々に喜びを与え続けてきた偉大さに、あらためて畏怖の念を抱く。
継続は力なり。娘たちに引き継がれていく伝統。
業界に入って30年、こんなに政財界、芸能界のお歴々が一堂に会された場に居合わせたことがない。もはやこうなると政治家もトップ企業の社長も、大物芸能人も特別ではない。
人の多さに疲れて、マイミクやまさんと銀座「浜作」へ。
ここも三代目、銀座で87年にならんかとする老舗である。
大正11年生まれの女将さんのお酌と楽しいお話を受けながら、名物カレイの煮おろしを。大根の甘みとレモンの酸味と出汁のうまみのバランスがいい。
出すぎず、味の肩が張っていない。カレイもすんなりと収まっている。カキフライも焼きコチの白味噌椀も同様。吟味された素材が舌にすっとなじんでくる。
なにかパーティーと似た、継続の凄みがある。
最後にご飯と、守半の海苔と新香とお味噌汁でご飯。ほっと一息。
味噌汁に入れられた三つ葉の細さと香りの高さ、みずみずしさ、切られた長さが寸分たがわぬこと!
こういうことこそ「いい仕事」という。