香港「生記海鮮酒家」の料理は、あたりがいい。
どれも味が柔らかく着地していて、食材の味わいが生き生きと迫ってくる。
塩がふわりと染み入った鶏は、滋味が優しく、スルメとレンコンのスープは、レンコンの甘みが深々と広がって、充足のため息をつかせる。
イカは微かなスパイス香が食欲を煽り、スルメと豚肉のハンバーグは、豚肉の甘みとスルメのうま味が見事に出会って、唸らせる。
魚と肉団子のお粥も、淡味の中にしみじみとした滋味があり、蓮根餅は初めて食べるのに、懐かしく心を温かく包み込む.
酢豚は、甘みの抑えが見事で、なによりもきめ細かい肉と引き締まった脂を持つ豚肉が素晴らしい。
サービスは気さくでいうことがないし、なによりお客さんに美人が多いのが、誠によろしい。