東十条「ポークストック」2021 1231閉店

豚の時代である

食べ歩き ,

豚の時代である。
完全放牧黒豚の肩ロース肉炭火焼。これで1100円である
モモは1000円、オーストラリア仔羊鞍下肉1400円。安いッてんでどんどん頼んじゃう。
ワインもがぶがぶ飲んじゃう。嬉しいねえ。
肉汁が口の中を暴れ、渦を巻く。
放牧した豚ならではの鉄分ときめ細やかな筋肉が、もっと噛め、噛んで噛んで味を引き出せと叫んでいる。
脂はぎゅっと締まって、甘く、僕の心を誘惑する。
モモはロースより上品だが、甘い豚の香りに満ちていて、うっとりと目を閉じさせる。
おおっとここで仔羊が参戦だ。血をたぎらせ、脂の飛沫をあげて、食欲をワシヅカム。
ああ、フォーク持つ手が止まらない。シラーがグビグビ飲めちゃうよぉ。
前菜の蛤やソーセージ、トウモロコシのスープ、鶏ハツの油煮、温野菜、焼きカマンベールに胡瓜のデイルクリームで弾みつけ、この肉祭に突入した。
東十条、雛にもまれな「ポークストック」。バンザイ。

閉店