蛤は確かにそこにいる 2018.04.10 食べ歩き , 和食 , 割烹 , 京都 , 貝類 Tweet 蛤は確かにそこにいる。 しかし、存在しないかのようにさりげない。 「祇園川上」で、蛤のお椀が出された。 蛤を椀仕立てにすると、そのしたたかなうま味が舌を包み込む。 しかしこのお椀は、どこまでも清い。 蛤の滋味は十二分に抽出しているものの、いやらしくなく、澄み渡っている。 真のエレガントが椀の底に沈殿していて、心をくすぐり、惚れさせるのである。 「祇園川上」3月末の料理は、別コラムを参照してください