祖父のちゅるちゅる。 2012.04.30 食べ歩き , 和食 , 東京 , 貝類 Tweet 祖父は松江の出身で、赤貝に目がなかった。 小さい赤貝を鍋一杯醤油煮にし、汁を吸い、殻を開けて身をしゃぶるように食べる。 「ちゅるちゅる」と音を立て、貝の中の煮汁を、子供のような笑顔ですすっていた。 実は松江では赤貝と呼ぶが、同じフネカイ科同属のサルボウという貝で、東京のすし屋で食べる閖上産などとは違う貝である。 一度刺身で食べたが、赤貝本家に負けぬくらいうまい。 ならば本家もいつか茹でたいと思うのだが。