付き合いはもう30年になる。
きっかけはDancyuの焼き肉特集で、森脇さんが書いた記事だった。
今夜も、定席の一番奥に座らせてもらう。
いつも他の客に背を向けて座る。
なぜなら、炎を出して肉を炭化させている姿を見るに忍びないからであった。
そうして観察していると、若い人たちは炎をインスタ映えとして捉え、大いなる炎をあげている。
「火事になっちゃいますからね」。
ベテランの店員が見るにみかね、氷を運んで消しにかかる。
自分でお金払っているのだからどう食べようが、大きなお世話である。
しかしせっかくの肉が焦げこげになっていく姿が悲しい。
炭は脂が落ちると、火力が弱まり、同時にその脂が引火して炎が上がる。
つまり肉は焼けないで旨味が出ない状態のまま、焦げていく。
炭火焼肉をうまく焼く、一番の基本をお前らはなんばしよっとかと、以前は心の中で起こっていたが、今は好きなように食べればいいさと、おおらかになった、
さて久しぶりのゆうじ。さすがのカット、味付けである、
醤油味だけで食べさせるスネや細切りミノ、分厚いハラミやテールのカットなど、ゆうじならではの技と調味が光る。
肉のことを好きな人に、いいものだけを、最高に生かしたカットと味付けで出したい。
そう考える樋口さんの誠意が身にしみる。
それでいて、通だけを相手にはしない。
炎ぼおぼおにしちゃう焼き肉素人にも、安い値段で楽しんでもらう。
客本位なのである。
焼肉を心を寄せるすべての人に、心から喜んでもらいたい。
その心根が刺さるからこそ、30年も通い続けるのである。
突き出し 豚モツと大根の煮込み
サガリとハツ 甘口の醤油 カラシ
ハツのステーキ 大根おろしとネギ 濃ゆい醤油ダレ
レバー 焼き
焼きもの 塩 モモ テール ハラミ スネだけ醤油焼き
内臓焼きもの タレ
シキンボ コリコリ ミノサンド ギアラ ミノ
ハツアブラ ヤン
サーロイン イチボ ザブトン シンタマ ミスジ
大根おろし 甘口醤油
シメの カレーライスか
白湯スープ
モナカアイス