東京とんかつ会議221国分寺「名もなき小さなビストロとんかつの部」

東京とんかつ会議221国分寺「名もなき小さなビストロとんかつの部」あわ雪ポーク上ロース(180g)2600円
【肉3油2衣3ソース3キャベツ3ご飯2味噌汁2お新香2特記焼売1計22点】各項目3点満点特記1点総計25点満点

店の上看板には、「名もなき小さなビストロ」のという店名が刻まれている。「びすとろ」をやられていたんでか?」と、聞くと、店主は、「8年間やっていたんですが、どうしてもトンカツがやりたくて」と、答えられた。
カウンター7席、ご主人が、ワンオペでやられる店である。入ると誰もお客さんがいず、「こちらでいいですか?」と、尋ねると、「そちらは予約が入っているので、こちらでお願いします」と、言われた。
僕以外、すべて予約である。地元では人気が高いのだろう。トンカツ好きとしては、こういう店が、都心部だけでなく、方々に出来て嬉しい。
豚肉は、岩中豚やあわ雪ポークなど、5種類ほど用意されている。店主は揚げ始めたが音が静かである。低温から上げているのだろう。見ていると、揚げては休ませてを繰り返していた。
薬味は、チベットの湖の塩、煮切り醤油、オリザナルソースが置かれる。先に出されたキャベツが甘く、気分が高まった。
ラード100%で揚げられたカツは、甘い香りをあげて運ばれる。片面の衣が湿っているのが残念だが、肉は豚の甘い香りがあって、実にいいとんかつである。一面ロゼ色に仕上げられてムラがなく、肉の旨味が十分引き出されている。
ご飯も味噌汁も白菜、たくわん、生姜の醤油漬けという構成のお新香もいい。
隣に座った常連客は、トーストしたパンでヒレカツとブルーチーズを挟んだ小さなカツサンドを食べ、焼売を食べている。それにつられ、焼売を頼んでみた。肉汁に溢れ、豚の香りも感じる、上等な焼売だった。

 

山本氏20点 河田氏20点