神楽坂「憲進

東京とんかつ会議208 神楽坂「憲進」 ロースかつ定食120g3000円

東京とんかつ会議208
神楽坂「憲進」 ロースかつ定食120g3000円
【肉3衣3油2ソース2キャベツ3ご飯2味噌汁3お新香2特記なし
合計20点】各項目3点満点特記1点総計25点満点
今年の3/7 神楽坂の裏通りに、ひっそりと店を開けた。開店して2ヶ月だが、すでに行列ができる日もあるという。
とんかつは、修行先の「成蔵」同様、衣の色が淡いとんかつである。厨房から揚げる音が聞こえず、静かなのは、修行先同様、低温から揚げているためだろうか?
豚肉は、デュロック主体にした三元豚で、「常陸の輝き」を使う。引き締まったきめ細かい肉質で、脂の香りが甘い。
衣は中粗で、サクサクと痛快な音を立てる軽やかな揚げ上りで、肉との対比がおいしさを生んでいる。一切れつかもうとすると、上の衣がハラハラと落ちる(肉と衣がはがれるのではなく、上層の衣だけが落ちる)。
ただし低音揚げの宿命か、もう少し油切れが良くなれば、最高のトンカツとなろう。
キャベツは極細切り、ソースは甘め、お新香は野沢菜、豚汁は野菜の甘みと味噌のうま味が溶けあっておいしい。
単品でヒレカツとエビフライも頼んでみた。ヒレカツは大きなボール状で切らずに出すのが、面白い。
「あげづき」、「山せみ」、「さくら」と本会議でも取り上げてきたが、神楽坂もかつての高田馬場のようにトンカツ激戦区となっていくのだろうか。