東京とんかつ会議137 殿堂入り審議 赤坂「まさむね」特ロースかつ定食(2580円)

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東京とんかつ会議137殿堂入り審議 坂「まさむね」特ロースかつ定食(2580円)

[肉3油3衣3キャベツ3ソース2ご飯2味噌汁3お新香2特記カツカレー1合計22点]各項目3点満点特記1点総計25点満点

前回「まさむね」を訪れたのは、2013年1月、当店が開店して数か月経ったときだった。だがすでに行列ができ、様々な客層で賑わっていた。その時いただいたのは、「上ロースかつ定食」1380円。肉も揚げ具合も良く、優れたとんかつだったが、油のコクと香りが薄く、脇役陣の充実が今一歩に感じられたため、19点という、あと一歩で殿堂審議という点数だった。
今回はTVの「東京とんかつ会議」の収録で訪問すると、店内の広さは二倍となり、ますます当店の人気は上がっているようであった。ご主人おおすすめに従っていただいたのは、夜にしか注文できないという「特ロースかつ定食(2580円)」である。分厚いリブロース寄りの肉を、20分ほどかけてじっくりと揚げていく。これがなんとも素晴らしかった。
加熱具合は完璧で、噛めばしっとりと肉汁が流れ出て、豚肉の甘い香りが広がり、脂は軽く溶けていく。「上ロースかつ定食」では粗く感じられ肉とのバランスがやや悪かった衣も、このカツでは相性がすこぶるいい。
キャベツのみずみずしさは、前回と変わらず、味噌汁の質が向上したようで。香り高かった。
聞けばご主人は、とんかつが大好きで、食べ歩き、いきなりトンカツ屋の起業を思い立ったという。そんなとんかつ好きの思いに満ちた、とんかつという料理の醍醐味が存分に味わえる。とんかつ好きなら、ぜひ一度この「特ロースかつ定食」を食べて欲しい。
そしておすすめだという「カツカレー」もいただいた。それは、カツカレーのために考え抜き作られたというカレーの香りが、豚肉の甘い香りと共鳴する、特級のカツカレーである。