銀座 「すきやばし次郎」 春の鯖 2015.04.23 食べ歩き , 東京 , 光り物 , すし Tweet 春の鯖をいただいた。 冬の鯖は、脂をみっちり身に付け、どうだと言わんばかりの力を漲らせて迫ってくる。 食べた瞬間に、舌を圧倒するうまさがある。 しかし春の鯖はしなやかで、控えめである。 淡いうまみがそっと忍び寄り、酢飯と一体になってほどけていく。 春の切なさに言葉を失う。 たゆたう命の不思議に押し黙る。 いや一言。 もう一回握ってください。