六本木「ラ・ブリアンツァ」

心をフリコ に。

食べ歩き ,

こんな涼しい日には「フリコ Frico」が食べたくなる。
一時期、セブンやサイゼリヤで流行った、じゃがいも料理である。
元々は、イタリア、ヴェネツィア・ジュリア州のウーディネ県付近の総称、フリウリ地方の郷土料理のことを指す。
なんでも15世紀に書かれたマルティーノ・ディ・コモの「Arte de Coquinaria」にも登場するほど古いのだという。
語源は知らないが、イタリア語の発音なら「フリーコ」かな。
じゃがいもと玉ねぎ、モンタジオなどのチーズを使ったジャガイモのガレットである。
「久々に作りました」。そう言って奥野シェフは、出してくれた。
ジャガイモの甘みとチーズのコクや塩気が一体となって、一口で笑い出したくなる。
これが嫌いな人とは、友達になれそうもない。
そう思うほど、文句なしに心をフリコ ならぬ虜にする料理なのである。