先週の日曜日のことである。
BSTBS「東京とんかつ会議」のロケを、浅草「あき山」でやり終え、見事なロースカツ定食を(写真2枚目)食べ終えて店を出たのが16時である。
その後、浅草「すぎ田」で今夏発売の「東京とんかつ会議本」の対談があった。
時間は18時。
「ごめんなさい。今日は二時間前にとんかつ定食を食べ終えてきたところなんで、全部食べきれません。今から注文しますので、スタッフの方で食べてくださいね」。そう言って、店主の佐藤さんにも断った。
撮影のためにずらりと「すぎ田」のロースカツが並ぶ(1枚目の写真)。
その瞬間に、息を呑む。変わらず美しい。
「一切れだけ食べるか」と口に運んだところ、止まらない。
二時間前にとんかつを食べたというのに、三人とも箸が止まらない。
満腹感はあるのだが、なぜかスルスルとカツが入っていく。
結局、とんかつを三分の二も食べ、エビフライも半分食べてしまった。
「おいしいトンカツは、胃にも胸にももたれない」というのは、一つの真実だが、そこに「おいしいトンカツは、立て続けに食べることができる」という真実が上書きされた瞬間でもあった。
先週の日曜日のことである
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