フグで作るはんぺん 2020.12.26 食べ歩き , 東京 , 白身魚 , 割烹 Tweet はんぺんは、ふわりと崩れると、うまみがずんずん舌に積もっていく。 甘みも、塩気も、酸味もない。 純粋なうまみだけが膨らんでいく。 「江戸時代の料理書に、フグで作るはんぺんが一番うまいと書いてあったんです。だから作ってみました」。 店主佐藤さんは、いたずらっ子のような笑顔を浮かべながら、そう言われた。 品のあるはんぺんに合わせて、下地も淡く整えてある。 うまみの余韻に、ぬる燗を流し込む。 途端にフグちりをいただいた時のような幸せが、体に満ちた。 原宿「重よし」にて