トルティージャの真実。

食べ歩き ,

「トルティージャもつくりますね」。
電話で様々な特別料理をお願いすると、二階堂シェフは答えた。
スペイン楓オムレツである。
多くの店で食べたが、ベストは「アンチョア」酒井シェフのトルティージャであった。
彼がスペイン南部の食堂で、「世の中で一番おいしいTortilla de patatasを食べさせてやる」。
そう言って店主が作ってくれたものを再現したものであった。
トルティージャは作りたてに限る。
半熟状態に限る。
真実を酒井シェフから学んだのである。
さて二階堂シェフのトルティージャも、目の前で作った出来立てを出してくれた。
半熟卵も外側の焼けた卵も、中のじゃがいもも熱い。
芋と卵の熱い甘みが舌になだれ込む。
全員がハフハフ言いながら、顔いっぱいに笑顔を浮かべるのだった。

亀戸「ロサアスール」にて