「僕の料理は、モダントルコ料理ではなく、アーバンイスタンブール料理なんだ」。
シドニーのヨットハーバーに面した「AMASON」のシェフ、ソマ・シリオグル氏は、巨体を揺らしながら、そう言った。
フムスやラフマンジュなども洗練されていて、香りと食感のアイデアが効いていて、実に楽しい。

まず出されたのがシミツト、トルコのゴマパンである。
これを２つのディップにつけて食べる。

ATOMは、バターを混ぜたヨーグルトに、チリのピクルスとクルフィペッパーを添えたもの。
クミンの香りが効いたフムスには、ひよこ豆とビーフパストラミと炒りごまが添えられている。

そして面白いのが
サーモンパストラミで、マリネして乾燥脱水させたサーモンを薄切りにし、フェネグリークを振り、フェンネルと唐辛子のピクルスの刻んだのが乗せられている。
旨味が凝縮したサーモンは酒を呼び、すかさず飲んだ白ワインの香りとフェネグリークが共鳴する。
しかし、こう来たならワインじゃないぞ、トルコ式に、ラクだ‼️

ラフマンジュは、薄焼きパンに羊ひき肉のトマト風味を乗せたものだが、ここに刻んだレッドオニオンを乗せ、レモンを絞り、クルクルと巻き、SIOという炒った唐辛子(まるで黒一味だ)をつけて食べる。
これはいけません。何枚でもいけてしまう！

メインは、燻製焼きナスとカシュハーピュレとローストした仔羊のフィレ肉。
ナスの焼けた香りと甘みが、仔羊を包み込んで、実によし。
キュウリ、赤ピーマン、トマトの角切りにイチゴ、胡桃、ラズベリーのグラニテを和えたサラダ
は甘酸っぱさの中に、ピリリと辛味が効いて、たまりません。

でさーとは、シェフがシリアとの境界線で見つけたという菓子で、五代に渡って200年作っているという店から、毎週3回送られてきているバクラバという菓子である。
最後は、ソマとキッチンで、ヤァ‼️