食材
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見知らず柿
食べ歩き見知らず柿 色が淡く すっと歯が入って少しギシギシとする甘すぎない、 グズグスにならない 甘みが品良く、舌からスッと消える
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カルパッチョは
食べ歩きカルパッチョは刺身ではない。サラダでもない。 そのことをうたうように、鯛は、しなやかに葡萄となじんでいる。 鯛に塩をし、ブドウの皮でマリネしてほどよく脱水さ……
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かに玉が
食べ歩きかに玉が、蟹姿であったのは偶然で、食べれば今まで食べたどのかに玉とも違うのだが、どのかに玉より、素晴らしく「かに玉」なのであった。 玉子は甘みを主張せずに、蟹……
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赤坂「うずまき」
安寧と興奮が、交互に訪れた夜。
食べ歩き揚げられ蒸され、宮保ソースをかけられた京蕪は、カブを気遣い、対話をしながら火を入れられたものだけが持つ、神々しさに満ちていた。 そっと歯を入れると、滋味が滲み出……
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「ほど」という品
食べ歩き比留間シェフの料理には、「ほど」という品がある。 トマト風味でくったりと煮られ、グラチネにされた「但馬牛のセンマイとハチノスのグラチネ」には、余計がない。 ……
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初台Anis 閉店
肉を噛んだ瞬間
食べ歩き肉を噛んだ瞬間、なにかいけないことをしている覚えがあった。 大山鶏を一羽丸ごとパン生地に包み、200℃15分、150℃15分焼いたという肉は、皿の上で、ぬらりと……
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攻めてくる魚
食べ歩きみっちりとついた脂とコラーゲンが、どうだっと迫りくるハタは、攻めてくる魚である。和食でも中華でも攻めてくる。 しかし「エスキス」では違った。 皮目をパリッと……
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「うまいですよぉ」
食べ歩き「うまいですよぉ」。そう言ってマダムは皿を置いた。 ああこの人も、おなじ食いしん坊で、フランス料理が好きなんだなあ。 アンドゥイエットはお腹を膨らませ、腸の……
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ハムカツの主役は
食べ歩きハムカツの主役は、衣である。 衣の間に薄いハムが挟まっている。 ソースにまみれた衣を噛みしめながら、ハムの存在をまさぐる。 すると、微かに、けなげにハムが……
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西麻布「真由膳」
ふわんと米の甘い香りが
食べ歩きふわんと米の甘い香りが、顔を包む。 一噛みすれば、ご飯の甘みと脂が乗ったノドグロのうま味がなじんで、忍びよる。 最初は静かだけど、そこはノドグロ。 噛めば噛むほ……
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