割烹
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元赤坂「辻留」
鰆と永楽。
食べ歩き永楽の緑交趾皿に、魚が座っている。 鰆の祐庵焼きである。 江戸時代の茶人、北村祐庵(堅田幽庵)が考案したという料理で、魚を幽庵地に漬けて焼く料理である。 お……
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金沢「片折」
八幡巻の真実。
食べ歩き今まで幾度となく食べてきた料理の真実を、ある日気づくことがある。 たとえていえばこの「牛肉の八幡巻」である。 ゴボウの名産地である京都八幡市(八幡村)の郷土料……
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余呉「徳山鮓」 山形「出羽屋」
<熊脚の味>
食べ歩き熊を食べるというと、大抵はロースのしゃぶしゃぶで、たまに熊の手だろう。 それらは脂やコラーゲンの魅力であって、赤身肉の魅力ではない。 ではどこならその真……
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新富町「味幸」
胡麻豆腐が愛おしい。
食べ歩きフグも松葉蟹も出された。 フグの白子も、鯛も白甘鯛も続いた。 だが、他愛もなき根いもの炊いた皿に心が動くのはなぜだろう。 京菊菜と椎茸の胡麻酢和えの、酢の加減……
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「新ばし 星野」
「新ばし 星野」のシメご飯。
シメご飯 , 食べ歩き「新ばし 星野」のシメご飯。 白米にお新香、ちりめんじゃこ、牛の佃煮。 やはりご馳走をいただいた後は、白いご飯である。 色物はいらない。 次……
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新橋 新ばし星野
新ばし 星野1/8
食べ歩き★白味噌 お雑煮、糸がつお めいも 体がゆっくりと緩んでいく。おいしすぎない滋養が、凍った心を溶かし、喉を開いていく。 餅がいい。菓子屋の餅だという ★めでた……
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金沢「片折」
蕪の品格。
食べ歩き年の瀬が押し迫った夜に、蕪をいただいた。 「ふろふき蕪」である。 白き皿に鎮座した蕪に、箸を入れる。 すっと箸が落ちて、蕪が割れ、湯気が上がった。 そのまま柚……
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〈東京行かなきゃ行けない63店〉
食べ歩き〈東京行かなきゃ行けない63店〉 を考えてみました。 東京に生まれ育ち、住み、働いてきた東京人として、行かないと大きな機会損失であり、恥ずかしくもあると思う店……
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金沢「片折」
鰹節と蟹。
食べ歩き削りたての鰹節を入れてとつた出汁を、盃で飲む。 恒例の「片折」での供し方である。 「今日は少し、いやかなり鰹節が強い」。 一口飲んでそう思った。 やがて出さ……
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金沢『片折」
南瓜豆腐。
食べ歩き夜道から店に入ると、漆黒に包まれた、 廊下には、小灯篭が随所に置かれ、柔らかな光を放っている。 カウンター席もまた、電灯が消され真っ暗ではあるが……
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