和食
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恐らく30歳半ばか
食べ歩き恐らく30歳半ばか。 律儀な青年は、今年五月、中野坂上の住宅街の細い路地に、看板もない店を構えた。 「らすとらあだ」 なぜそば屋にイタリア語をつけたのか、……
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軽井沢「招福楼」閉店
なにもしてません。
「なにもしてません。炊きたてのご飯です。うちのご飯が柔らかいんは、固いと、今までお出した料理の流れから浮いてしまうからなんです」。 そう言ってご主人は、微笑ん……
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大阪「柏屋 嘉翠庵」
甘鯛は恋をしていた。
食べ歩き甘鯛は恋をしていた。 艶っぽさがむんっと匂って、鼻腔にしなだれかかる。 旨味がカーブを描いて迫ってくる。 若狭焼が乙女なら、こいつは酸いも甘いもかみ分けて、流……
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アサリの一人鍋。
食べ歩き浅蜊の酒蒸しは、一人で食べるに限る。 例えば「神田藪」のそば前に、「浅蜊酒蒸し」を頼む。 小鍋の酒風呂に浸かった浅蜊が、一個また一個と殻を開けていく。 浅蜊を……
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おむすび。
食べ歩き四ツ谷「萬屋おかげさん」の名物は、銘酒と絶妙な肴と、締めに出される塩おにぎりである。 それは米粒が艶々と輝いて、早く食べろと誘ってくる。 ごくっ。 思わず喉が……
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秋が舌の上で
食べ歩き秋が舌の上でゆるりと起き上がる。もっちり秋の豊か、銀杏炊き込みご飯, ……
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なんという脂だろう
食べ歩きなんという脂だろう。 みっちりと身につけているのに、いやらしくない。 舌の上に甘みをのせて、さらりと消えていく。 残るは、胸のすく清々しい香り。 これが……
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マカレイ。
食べ歩き板前割烹というスタイルを作った、銀座「浜作」の名物は「かれいの煮おろし」である。 この料理は、スプーンで解体し、我先にとすくいあって食べるのがたまらない。 か……
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柿の本性。
食べ歩き果物は数あれど、柿ほど謙虚な奴はいない。 どの果物より日本人とのつき合いは長いのに、偉そうではない。 料理になっても慎ましい。 柿なますでは、大根や人参に同調……
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とんかつ会議。
食べ歩き水曜昼は、高田馬場「成蔵」にてとんかつ会議。 カツの素晴らしさは、後述。カツ前の前菜で、えびフライとアジフライ。 この海老フライは、ああ、ははは。歯を入れれ……
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