魚介
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先史以来の古い料理法
食べ歩き「焼く」は、先史以来の古い料理法である。 誰にもできる。 しかし、「理想」と「意志」なき「焼き」は、意味をなさない。 牡蠣は、カリカリを越えた、焦げる寸前……
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「めくるめく酸っぱい経験」
食べ歩き「めくるめく酸っぱい経験」 「キュイジーヌ[S]」ミッシェルトロワグロ」。 ギョーム・ブラカヴァルシェフは、フランス人らしいしなやかなエスプリをこめて、皿の……
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明石魚棚商店街
食べ歩き明石魚棚商店街「田中屋」は、日本一の立ち飲み屋である。 酒の揃えと選びのよさ、肴のバリエーションの豊かさと味の高さ、魚の質の高さ、吟味した調味料、自家製魚醤で……
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なにしろ12キロのブリ
食べ歩き , 日記なにしろ12キロのブリをいただいたのだから、積極的に展開せねばならない。 ゆえに昨夜はブリ大根。 出汁は使わず、水と酒で炊いた。 沢山出来るので薄味に。ご……
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鮑をじっくり
食べ歩き鮑をじっくり蒸し上げる。 しかる後静かに寝かせて、染み出る脂とゼラチンをすくいとる。 そのゼラチンとバフン雲丹を混ぜ合わせてソースとする。 むっちりとした……
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けれん味のない
食べ歩きけれん味のない皿に心を打たれると、動けなくなる。 祇園「閼伽井」の穴子のひろうすは、なによりも豆腐の優しい甘みが素晴らしい。 鋳込んだ穴子はあくまで脇役で、……
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「祇園にしむら」の
食べ歩き「祇園にしむら」の一最初の皿で、腑に京都が落ちた。 「子持ち鮎の飯蒸しでございます」。 山利の白みそ汁に、飯蒸しと子持ち鮎の甘露煮に和芥……
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閑雅というのだろうか
食べ歩き閑雅というのだろうか。 新橋「ひろ作」の料理は、静かに美しい。 蟹や鮑、寒ぶりが登場しても、「どうだっ」という気負いがなく、しみじみとしたおいしさ宿った品位……
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官能に直接会いに来るやつ
食べ歩きこいつは、どうしていつも、官能に直接会いに来るのだろう。 他の魚の白子とは明らかに違う、無垢の禁断があって、舌と能をたぶらかす。 圧倒されるようでいて、品が……
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甘鯛は甘えん坊
食べ歩き甘鯛は甘えん坊である。 しかしそこをうまくおだてながら。時折刺激を与えると、異なる表情を見せる。 腹皮の蒲焼きは、甘えん坊の風味と甘辛いタレの味が出会い、な……
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