葉茎菜
(573件)-
三越前「蟹王府」
上海の夏1
食べ歩き〈上海の夏1〉 目の前の皿から、香りが立ち上った瞬間、「大至急ご飯ください」と、勝手に口が動いていた。 「エビのすり身の青唐辛子詰と豚肉のバシル炒め/层塔煎……
続きを読む -
金沢「片折」
されど胡麻和え。
食べ歩きたかがほうれん草の胡麻和え、されどほうれん草の胡麻和えである。 野暮ったさが微塵もない。 料理としての、高貴さに満ちて、輝いている。 ほうれん草の……
続きを読む -
青山「ラ・ブランシュ」
37年来の料理・
食べ歩き春だというのに、その日は曇っていた。 34歳だった僕は、青山のフランス料理店に向かっていた。 1989年のことである。 窓際の席に座り、渡されたメ……
続きを読む -
名古屋「梅本」にて。
玉ねぎのパスタ。
食べ歩きヴェネト州の料理だという。 玉ねぎとアンチョビ、白ワインと水を鍋に入れぐつぐつと煮込んだソースと合わせたパスタである。 とろとろになった玉ねぎが甘く、練れた……
続きを読む -
青山「フィレモネ」にて
アラカルト主義。トラットリア派。
食べ歩きトラットリアは、アラカルトに限る。 先日の夜は、前菜に「プンタレッラとツブ貝アンチョビのサラダ」と「クエのヴァプール あさりバターソース」を頼み、「ゴルゴン……
続きを読む -
乃木坂「鰻の刻(ウノトキ)」
Unotoki。
食べ歩き乃木坂に、新しい鰻屋がうまれた。 名を「鰻の刻(ウノトキ)」という。 天草の海養殖の鰻を使わい、昼時のみ営業されている。 ミナラル豊富な天草の海ということも……
続きを読む -
銀座「天亭」
突発性天丼欲求。
食べ歩き突如として天丼が食べたくなる時がある。 そんな日は、脇目も振らず銀座に向かう。 八丁目と歩いていき、暖簾をくぐる。 ここの天丼は軽い。 天丼は重いじゃないか……
続きを読む -
母の料理。
食べ歩き亡き母は、中国料理が得意だった。 手本にしていたのは、昭和33年に出版された王馬 熙純(おうま きじゅん)の料理本を取り出し、親戚を呼んで、得意料理だっ……
続きを読む -
韮崎「TSUSHIMI」
森の中にて。
食べ歩き「次の料理が10分ほどかかりますので、テラスでビールをおのみになられるのはいかがですか?」 そうマダムに促され、テラスに座った。 溢れる緑を目に宿……
続きを読む -
飯田「柚木元」
おやきを輝かす。
食べ歩きおやきが好きではない。 口の中の水分が取られる感じと、野沢菜やネギ味噌といった中の具に今一つ魅力が感じられず、積極的には食べようとしない料理になっている。 ……
続きを読む