日本美食の旅
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旬の歳時記 時知らず
食べ歩き渋谷の「たか」で、「ああっ」と叫んだ。船上で生き締めされた、時知らずの酒蒸しだ。 皮と身の間の、たっぷりとのった脂が、ちゅるんと溶けて、何事もなかったよう……
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茹でる。
食べ歩き「茹で加減はいかがですか」。 「コートドール」支配人の問いに、笑顔で返した。 茹でる。 この単純な仕事を考えさせられた。 茹でただけの見事な太さのアスパ……
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イルドフランス青山 閉店
皿一杯のアーティチョーク
食べ歩き青山のフランス料理店で、常連のフランス人の紳士が、昼から一人で皿一杯のアーティチョークを食べていた。 あまりにおいしそうに食べるので、つられて注文をした。 がく……
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玉子サンドか塩にぎりか。
食べ歩き悩んでいる。にやけながら、悩んでいる。 玉子サンドか塩にぎりか。 白いパンに挟まれた黄色い玉子からは、ラードの香りに交じって甘い玉子の香りが立ち上り……
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東高円寺「圳陽」
食べ歩き東高円寺「圳陽」勝手に、とりあえず昼救済。 「麻婆豆腐定食」。 恐らくピーシェン豆板醤も使った、熟れた深い塩気と辛味 質の高い花山椒による痺れ、優し……
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荻窪「川勢」
食べ歩き荻窪「川勢」で肝焼きをつまみに、昼からビール。フフフフ。 と一人悦に入っていたら、隣に短パンおじさんが座って、ウーロンハイと串焼き八本頼みやがった。 次……
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細さが意味するもの
食べ歩き小船町「仁行」。 どこにもないその極細のそばは、唇が躍動する快感があって、 多くの表面積から放たれた香りが、喉にぶつかり、鼻腔に抜ける。 今夜は特別に、アボガド……
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一口飲んだ時
食べ歩き一口飲んだ時、豆の呼び声が聞こえた。 慈愛に満ちた甘みが舌にゆるゆると広がって、心に落ちる。 塩が当たらず、豆の優しさだけにほだされる。これぞズッパ。 ……
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改札口を出ると、突如腹が鳴る。
食べ歩き田原町の改札口を出ると、突如腹が鳴る。 出口近くの「花家」で、ソース焼きそばを炒めているせいである。 キャベツともやしに青海苔だけの焼きそばは、ソースの味が……
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白魚シラウオ
食べ歩き徳川家康が好み、三河より品川沖に魚苗を移植したという白魚は、にぎり寿司や天ぷらと、江戸の料理に欠かせない。 最近は見なくなったが、白魚のにぎり寿司を,かつ……
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