塩と水

• 滋賀,
• 果菜,
• イタリア料理,
• ハーブ　スパイス,
• スープ

塩と水だけである。 塩と水だけなのに、どうしてこんなに美味しいのだろう。 その名もアクア・エ・サーレ、水と塩、トスカーナ南の郷土料理だという。 ブロードも……

素性のわかる料理

• 東京,
• 白身魚,
• 果菜,
• 割烹,
• しる汁物

「素性のわかる料理を作ろうと思うんだよね」。 僕がこの世で一番好きな店のご主人は、そう言われた。 もう７０を超えられて、いつ店を辞められてもおかしくない。 ……

「哥利歐」の矜持

• 東京,
• 牛,
• 弁当　駅弁,
• ステーキ

これが格というものなのだろうか。 サーロイン弁当を開け、均一に染まったロゼ色に目を細める。 一枚をそっと口に運ぶ。 歯と歯の間で悶えた肉は、じわりと肉汁を……

豚一頭のうち串一本分しかない。

• 東京,
• 内臓,
• 焼き鳥・やきとん

てれん。 肉が舌の上で、溶けるように消えていった。 てっぽうである。 鳥茂のテッポウ、豚の直腸である。 普通てっぽうは、くにゅっとした歯ごたえで、崩れて……

タンドーリチキンの美味しさ

• 鶏,
• 京都,
• インド料理

噛めば歯は、優しく肉に抱きすくめられる。 スパイスの香りが鼻に抜けて、鶏の滋味が舌に滴り落ちる。 肉を噛む喜びが、体に精気を巡らせる喜びが、皿から立ち上る。……

こんなビフカツサンドは初めてである。

• 東京,
• 牛,
• パン　サンドイッチ　

食べた瞬間に、爽やかな風が吹き抜けた。 こんなビフカツサンドは初めてである。 パンをそっと持ち、慎重に齧り付くと、ふわりと歯が包まれる パンの甘い香り……

朝酒天国

• 東京,
• 居酒屋

「はい。店はいつも夜だけです。でも短縮だから、試しに朝5時から１週間だけと思って始めたんです。そしたら5時にお客さん来てね。開けていたもののびっくりしました」。……

＜シリーズ食べる人＞やきとん編

• 東京,
• 食べる人,
• 写真,
• 焼き鳥・やきとん

＜シリーズ食べる人＞やきとん編 京成立石「宇ち多」の土曜は、開店12時である。 ところが10時くらいから客が並んじまって、他の店に迷惑かかるからってんで 1……

＜朝からまずい話で、ごめんなさいシリーズ５＞うなぎ編

• 東京,
• うなぎ

＜朝からまずい話で、ごめんなさいシリーズ５＞うなぎ編 まずい料理は、頭の体操にもなる。 ある日、激安鰻丼の店に入った。 「鰻丼」500円は、見事な企業……

今月の次郎。

• 東京,
• 白身魚,
• 貝類,
• すし

今月の次郎。 この日のベストは、シマアジとトリ貝、大トロだった。 「ヒマでねえ。いつまで遊ばせてくれるんだろうねえ。もう百歳になっちゃうよ」。 7歳から修……