東京
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鱧は震えていた。
食べ歩き鱧は可憐に、震えていた。 その震えは、生に対する喜びだろうか。自らの滋味を誇る、叫びだろうか。 歯をそっと入れると、一見淡い様子を見せながら、奥底に眠った猛……
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メイタガレイはしたたか
食べ歩きメイタガレイはしたたかである。 割烹ではめったに出会わないが、マコガレイやホシガレイにはない、しぶというま味を奥底に秘めている。 そしてそれを感じ取る人にだ……
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弁当屋の底力。
駅弁崎陽軒の底力がよくわかる弁当である。 千円越えする駅弁を、いくつも食べたことがあるが、どれも無理な背伸び感があって、落胆することが多い。 しかしこれは、……
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渡蟹はそそのかす
食べ歩き渡蟹と桃、メレンゲと内子パウダー。 間違いなく彼女は、不世出の天才だった。 いまだに蘇る味を反芻する。 これから決して出会うことないだろう独創は、鮮烈……
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元JASMINの山口シェフ、「仙ノ孫」の早田シェフ、点心の菅原シェフによる特別料理会が
食べ歩き23皿。 元JASMINの山口シェフ、「仙ノ孫」の早田シェフ、点心の菅原シェフによる特別料理会が過日行われた。 その皿数23皿である。 しかもどれも初めて……
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元JASMINの山口シェフ、「仙ノ孫」の早田シェフによる特別料理会。
食べ歩き金木犀の甘い香り漂って、アヒルの滋味に寄り添い、官能を刺激する。 茶の香ばしい香りが、パリッと焼かれた金鶏の肉汁を華美にする。 渣海椒のしたたかで練れたうま……
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今だ。
食べ歩きタンがその身を膨らませている。 体内に蓄えた脂をじっとりと出しながら、肉汁をたぎらせ、爆発させようとしている。 あたりに甘い香りが、ほんのりと漂い始めた。 ……
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「サエキ飯店」にて。
食べ歩き僕は飲んべえであるが、ここはどうあってもご飯である。 ★「イボダイ塩茹潮州地方の発酵豆ソース」からしていけません。 イボダイ自体は淡い味なれど、練れた塩気の……
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小さな食堂
食べ歩き西麻布に小さな食堂がある。 お客さんは毎晩4〜6人のひと組だけで、シェフ一人が切り守りされている。 肉も魚も仕込みはせず、お客さんが来てから料理を始める……
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静と動。 パッションとエレガンス。
食べ歩き静と動。 パッションとエレガンス。 相対しながら、深い部分で共鳴し合う二人のシェフが生み出す料理が、絡み合い、響きあう。 数々のコラボレーションに出たが、……
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