割烹
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甘鯛は甘えん坊
食べ歩き甘鯛は甘えん坊である。 しかしそこをうまくおだてながら。時折刺激を与えると、異なる表情を見せる。 腹皮の蒲焼きは、甘えん坊の風味と甘辛いタレの味が出会い、な……
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焼いた甘鯛の
食べ歩き焼いた甘鯛の皮や骨に密着した身をこそげとって、どうするかって? そりゃあ、酢飯にのせて、おろしたて山葵とあけがらすを添えて、よくよく混ぜるのさ。 ほうらいい……
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品があるのに、攻めてくる
食べ歩き品があるのに、攻めてくる。ぐいぐいと攻めてくる 優しいのに、凛々しい。 揚げても鯛。フライにしても鯛。魚の王様なのであった。 「魚のフライは鯛が一番」と智……
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香箱も
食べ歩き香箱も、ここまで思いを込められたら本望だろう。 「柏屋」の香箱盛。 甲羅の中は、蟹肉の内子和えに蟹肉ゼリー。 外子と蟹肉とかに味噌の和え物。 生きている……
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分厚く甘いかれいの
食べ歩き分厚く甘いかれいの煮込みをほぐして、羽釜で炊かれたご飯の上にのせる。 あられともみ海苔、三つ葉をちらし、熱い出汁をかける。 そして、仕上げに煮汁をちょろっと……
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蓋を開けた瞬間
食べ歩き蓋を開けた瞬間、「わっ」と叫んで、また蓋をかぶせてしまった。 それほどに光景が眩しく、優しい匂いに包まれて、恐れ多い。 もう一度、ゆっくりとふたを取った……
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淡路島の鯖は
食べ歩き淡路島の鯖は、まだ命の息吹の気配があって、どうなの?と、尋ねてくる。 脂はあるがいやらしくない。純なうま味のキレが良く、食べた瞬間に笑い出してしまう。 ああ……
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三ヶ月先の予約たって
食べ歩き「三ヶ月先の予約たって、そのときその人がうちの料理を食べたい気分かわからないでしょ。それが分からなけりゃ、こちとらも気分がのらないからね。いやあその頃まで生きて……
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最後は
食べ歩き最後は、舞茸と蟹のご飯、鰹出しと梅添え。 舞茸と香りと蟹の甘い香りが、驚くほどに同期して共鳴する。 心を優しく包み込み、秋の訪れに感謝する。 舞茸と蟹がこ……
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「鱧リング」
食べ歩き「鱧リング」。 鱧ドーナツといってもいい、素っ気ないお姿である。 あの鱧の、どうだあという威圧感はない。 一口齧って笑う。 鱧の甘みがとろろ昆布のぬるり……
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