割烹
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銀座「きく」
アジフライ
食べ歩きかつて僕は、アジフライを小馬鹿にしていた。魚フライ仲間では、エビフライほどご馳走感がなく、白身魚ほどには、品が足りない。 ご飯喚起力も弱く、肴としてもインパク……
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新橋「山路」
食べ歩き久々に通いたくなる、東京の割烹に出会った。 「この時期のメイタガレイは香りがいいんです」。 そう言って、コースの最後に出してくれたのは煮付けだった。 口に……
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「食べ歩いて羨ましい」
食べ歩き「食べ歩いて羨ましい」。よくそう言われる。 その通りである。でも一方では闘いでもある。 未知の店や食材や人に出会い、なぜ美味しいかを考えながら頭の中で整理記……
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鯛茶漬けはゼータクである。
食べ歩き鯛茶漬けはゼータクである。 鯛の刺身だけでも十分美味しいのに、さらにゴマダレに漬けてご飯を恋しくさせ、その上でお茶漬けにしてしまうという発想が、豪気である……
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あるところ
食べ歩き『あるところ」は、唐津から遠く離れた場所にある。 表札を横目に、砂利と石の小道を上がっていくと、130年の民家を改築した店がある。 白暖簾が風にそよいでいる……
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今日のわたしはどう
食べ歩き「今日のわたしはどう?」 コチはちょいと得意げだった。 いつもは薄造りにされて、噛みしめ噛みしめゆくうちに、味がにじみ出る淡き奴。 一見品があるようだが……
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サザエが濡れている
日記サザエが濡れている。 ウニに抱かれて、しっとりと濡れて、光を放っている。 食べればどうだろう。 いつもは磯の香りだけあって、味は素っ気ないサザエが、……
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春の息吹は、丸く、萌芽への力に満ちて、心の背筋を伸ばす。
食べ歩き翡翠色の珠玉が、淡茶色の湖の中で、静かに時を待つ。 一粒を箸でつかみ、口の中に放り込む。 しわ一つない豆は、歯と歯の間でささやかな抵抗を見せながら、すうっと……
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目の前に置かれた瞬間
食べ歩き目の前に置かれた瞬間、深山にいた。 細かく細かくされてご飯にまぶされた葉から、記憶にある香りが立ち上る。 だが脳は、その記憶を否定した。 あまりにも……
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そこにあるのは静寂である
食べ歩きふっこは、大人にならんとする勢いを抱えながら、その淡い甘みを舌に落とす。 木の芽酢の酸味と香りが、その滋味を優しく持ち上げる。 そこにあるのは静寂である。 ……
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