割烹
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赤坂「辻留」
早く冬の料理に似合う天気になってほしい
食べ歩き冷たい風が頬を刺す。 寒さに震えながら店に入ると「いらっしゃいませ。お待ち申し上げておりました」と、温かい言葉が和らげる。 お椀が出された。 かぶら蒸しの薄くず……
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大津「佳山」
心が整った。
食べ歩きその小さな店は、街道沿いにポツネンと佇んでいた。 木造民家を改築したらしい二階屋で、一階がカウンターと厨房、二階が個室となっている。 「いらっしゃいませ」。 ……
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浅草「牧野」
じゃあもう二切れあげちゃう
食べ歩き「今晩は牧元です。一人だけと、今から行っていいかな?」 「あら、マッキーさん。どうぞどうぞ。どうしたの?」 「いやね。今浅草なんですが、どうにもこうにも締まら……
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赤坂「辻留」
銀彩
食べ歩き魯山人が銀を塗って、皿を作っているのを見て、まだ二十代だった「辻留」の辻義一さんは、思わず尋ねたという。 「先生は普段から、自然に学べと言われているのに、なぜそ……
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「そうだ京都にいこう」。
食べ歩き「そうだ京都にいこう」。 京都のことをもろもろ書いたついでに、2005年に書いた京都の話。46年前からうまいもんや巡りなどなど。 ああなくなった店が多いなあ……
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名古屋「吉い」
松茸に埋まる。
食べ歩きあなたは、松茸に埋まったことがあるか? 吉井さんは、蒸し器から大きな壺を取り出した。 壺の蓋の縁には、厳重に紙が張り巡らされている。 その目張りを剥がし、蓋を取……
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京都「炭火割烹いふき」
焦げ茶色に輝く宝石
食べ歩きそれは焦げ茶色の宝石である。 数時間焼いたというシンタマは、艶やかに輝いていた。 山本さんが包丁を入れる。 どよめきが上がった。 均一な薔薇色に焼き上がった断……
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秋の花
日記すすき、 ふじばかま おみなえし りんどう われもこう 玄鳥去の侯 つばめ去るの侯。
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代々木「正一」
<会いたくなった時にあなたはいない> 「正一」
食べ歩き<会いたくなった時にあなたはいない> 今ふと「正一」の料理が食べたくなった。 コロナで思うのは、あの人に会いたいという気持ちが強くなったことである。 あの料理……
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金沢「片折」
〜切るという仕事〜第三弾 「片折」青バイ貝
食べ歩き〜切るという仕事〜第三弾 「わたしのすべてを見て、味わって」。 青バイ貝は、そう囁く。 「片折」での二つ目のお造りは、青バイ貝であった。 通常は横に切るが、片折……
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