てんぷら
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それは、人間が触れてはいけない甘みだった
日記それは、人間が触れてはいけない甘みだった。 どこまでも気高く、凛々しい甘みである。 凍土の下から掘り出された人参は、揚げる寸前に泥を拭い、洗われ、切られる。……
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門前仲町 天ぷら「ふく庵」
天ぷら「ふく庵」
食べ歩き今月も、ベテランの巧みと新店での驚きに満ちていた。 フレンチの菊地シェフや比留間シェフ。中国料理の脇屋シェフ。日本料理では、名古屋の野澤さんや大阪の穴見さん……
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優勝ムードにわきかえる
食べ歩き優勝ムードにわきかえる広島に来たら、やはり「天ぷら」と「でんがく」じゃねと、車を飛ばす。 「くりはら」は残念ながら閉店したが「みなちゃん」はやっとる。 入れ……
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新橋「山路」
食べ歩き久々に通いたくなる、東京の割烹に出会った。 「この時期のメイタガレイは香りがいいんです」。 そう言って、コースの最後に出してくれたのは煮付けだった。 口に……
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名古屋 楠
名古屋 楠
食べ歩き白甘鯛、スズキ、新玉ねぎ、豆乳、じゅんさい、アスパラ 酒向 すずき、寝かした、肝醤油、海苔醤油 日輪田 山廃純米大吟醸 天ぷら エビ二本 キス師崎 あ……
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夏は私で。
食べ歩き夏になると、アオリイカがおいしくなってくる。 糸造りを口に運べば、コリッと音が響くよう。歯はむちっと厚い身に包まれて、噛むごとに甘いエキスが流れ出す。 薄造り……
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新宿「つな八」
春に深々と感謝する。
食べ歩きようやく春が来ましたね。 東京でも、ウグイスが鳴き、梅の花が咲き出しました。 この季節は、冬に甘さを蓄え、空に向かって伸びんとする、野菜が愛おしい。噛めば、切……
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博多「ひらお」にて
食べ歩き店を出てきた人が、列に並ぶ人を前に、勝ち誇ったような顔に見えたのは、気のせいだろうか? 20分は待った。 だからまたやってしまった。 折角並んで待った……
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春風天丼
食べ歩き天亭の天丼は春風だ。 丼を掻き込めば、そよそよと温かく、爽やかな気分が吹き抜ける。いったいこの軽やかさは、どこから来るのだろう。 丼が運ばれる。蓋を……
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ハマグリは濡れていた
食べ歩きハマグリは濡れていた。 体液を滲ませて、じっとりと濡れながら、囁いている。 見ないで。早く食べて。 熱々を口にすれば、まだ生の気配があるのに加熱された甘さ……
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