魚介
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中国で一番美味しい料理に出会おうと思ったら、人の家。
食べ歩き四年間育てたガチョウの頭のルースイ煮 四年間しぶとく育っただけに、面の皮が厚いというか、その皮を噛みしめる喜びあり。 みる貝と中国バジル和え物。大きなみる貝の……
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カニミソ入り大龍包
食べ歩きチュウっ。 小さい穴を開けた包にキスをして、吸った。 熱々の蟹ミソが、濃密なエキスとなって口に流れ込む。 舌がコーフンしている。上顎が、赤面している。 ……
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どちらの精にもおぼれたい。
食べ歩き卵はそう。 温かみを内包しながら、てろりと舌に甘えてくる。 ミソはそう。 危うい秘密を隠しながら、とろりと口の中を埋めつくす。 上海蟹の卵とミソが、……
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こんな綺麗な味のアワビはない。
食べ歩き連れは、世の中で一番アワビが好きだという。 子供の頃あまりにも好きで、「大きくなったらアワビ漁師と結婚する!」と宣言をし、父親から「アワビ漁師は、ア……
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おそるべし「なつ吉」。
食べ歩き口の中で、ゆるゆると、脂の花が開いていく。そこへぬる燗を、そっと流し込む。 ハタハタは微笑んで色香を灯し、のどへと消えていく。 「焼いたら、脂を締めるために……
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よだれ頭
食べ歩きカレイの一夜干しの頭である。 僕はこれを勝手に「よだれ頭」と呼んでいる。 一夜干しにする時に、尾に紐を通して吊り下げる。 太陽が、カレイに降り注ぎ、身を引……
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干物という名を借りた芸術
食べ歩きこれは干物という名を借りた、芸術である。 カレイという命に、敬意を捧げた、芸術品である。 干してあるというのに、汁気が豊かで、食べるとふわりと歯が包まれる。……
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「脂の清らかさ」とはなんであるか。
食べ歩き出された瞬間に恋に落ちた。 こんなまばゆいアジを、君はみたことがあるか。 私はない。 好きな子を前にしたように、何もせずに、ずっと眺めていたい。 頬に手……
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今まで食べてきたのは、甘エビという名前だけのエビだった。
食べ歩き食べた瞬間に、脳みそが白くなり、溶けていった。 これはいけません。 今まで食べてきたのは、甘エビという名前だけのエビだった。 それは、生命の甘みとは何……
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「いやん」。
食べ歩き3日寝かせた白いか。 「いやん」。 一口齧ると、イカが耳元で囁いた。 白いかと呼ばれるだけあって、肢体は白い。だが寝かせると、白色は透き通って……
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