日本美食の旅
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豆三題1
食べ歩き豆三題1 パスタの主役は、豆だった。 噛むと一瞬抵抗しながら歯が入っていく。 濃い緑色の香りを放ちながら、甘く舌の上を転がる。 日本のそれが初心なら、イ……
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目黒「とんき」
とんかつ自伝 Vol3
食べ歩きなにより驚いたのは、清潔で、明るく、油の匂いがしない。 半そでの、汚れのまったくない白いユニフォームを着て、きびきびと働く男女は、動きにムダがない。 やがてそ……
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目黒「とんき」
とんかつ自伝 Vol2
食べ歩き昔からとんかつが好きだったかというとそうでもない。 たまに連れて行ってもらった洋食屋では、好物のグリルチキンかエビフライと決まっていて、浮気することもなかった……
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玉ねぎの蓋を取ると
食べ歩き玉ねぎの蓋を取ると、甘い芋の香りに交じってトリュフの色香が顔を包んだ。 目を細め、そっと笑う。 鶉の卵を潰し、スープとともにスプーンですくう。 ポタージュ……
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「ああ」
食べ歩き「ああ」。 フィナンツェーラ(ピエモンテ風モツ煮込み)を一口食べて、思わず言葉にならぬ言葉が漏れた。 鶏のトサカや砂肝、レバー、豚レバー、リー・ド・ヴォーな……
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曙橋のこの店に
食べ歩き曙橋のこの店に通って35年経った。 昔も今も、ご夫婦二人でやられている。 「最近は疲れちゃってね」と、ご主人はぼやくが、それでも35年通って初めて出会う味が……
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「ラーメンです」
食べ歩き , 日記「ラーメンです」。 「エスキス」でメートルがジョークを放ちながら、フォンをゆっくりと注いだ。 鶏と生姜、利尻昆布と焼いた金目鯛の頭のフォンの中で、打ちたての……
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イタリアンなれどイタリアにあらず
食べ歩き世界中に「イタリアン」と名乗るものは数多くあるが、これほどイタリアとかけ離れているものはありません。 そういう意味で、とてもリッパなのです。 ふわふわの……
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古典フランス料理的「やあ〜!」
やぁ!古典フランス料理的「やあ〜!」 あれ? 伊藤さ〜ン!
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もうフランスでも滅多に
食べ歩き「もうフランスでも滅多に食べられない古典料理を楽しむ会」が、青山「クリスタリーヌ」で行なわれた。 14世紀から19世紀にかけてのフランスの古典料理は、現在で……
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