すし
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一言で語ることはできない
食べ歩き小野二郎さんの寿司を、一言で語ることはできない。 しかし恐れを承知で、感じるままに一言で表すとしたら、それは「エレガント」である。 寡黙な中に品を漂わせる優……
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バカガイ3
食べ歩き千葉県青柳村で盛んに獲れたからとも、細長く出た足が柳葉に似ていることから名付けられたとも、諸説ある青柳だが、バカガイのままではかわいそうだったろう。ただでさえ……
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バカガイ2
食べ歩きバカガイなる本名は、口を開けて足を出した様が舌を出しているように見えるから、バカ(凄く)獲れたからなど、様々な説がある。 しかし漁場だった、千葉の旧青……
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海に下ったヤマメは
食べ歩き海に下ったヤマメは、昆虫食から脱して、イワシの稚魚などを食べはじめた頃だろうか。 出始めのサクラマスは、脂という艶をようやくつけはじめた気配を、舌に漂わす。……
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それはとてつもなくエレガントである。
食べ歩き握りは置かれて、微かに沈むのだが、黒板に映り込んで、宙に浮いていく。 分厚く切られた鯖が、酢飯にふわりとしなだれる。 親指と人差し指でつまみ、すばやく口に運……
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西麻布「すし通」は、独自の道を行く
食べ歩き , 日記「手がキレイですね」というと、ご主人は、 「自家製の化粧水をつけて、外歩くときは手袋をしています。なにしろ顔が悪いんで、手はきれいにしなくてはと思いまして(……
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ヒラメの白い肢体は、
食べ歩きヒラメの白い肢体は、かすかに抵抗しながら悶えると、和やかな甘みを滲ませながら、崩れていった。 そこへ酢飯の丸い香りと穏やかな米の甘みが抱き合い、戯れる。 あ……
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きれいな脂は、切ない。
食べ歩きそれを舌に乗せると、てれんと舌に横たわり同化するように消えていく。 脂が豊かなのにきれいで、醤油のうま味と丸くなじんで、心を濡らす。 鮪カマの脂のヅケである……
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運動会の味だった。
食べ歩き運動会の味だった。 「頑張ったね」。そう言って母が弁当を開けてくれる。微笑む祖母と父がいる。お重にはおにぎりと玉子焼きと、鳥の唐揚げ。 おかずには触れず、真……
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握りに人柄が忍んでいた
食べ歩き , 日記 , やぁ!握りに人柄が忍んでいた。 ゆっくりと握っているように見えるが、素早い。 煮きりやツメを、同じように引いているように見えるが、種によって量を微妙に変えている。……
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