和食
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山形「出羽屋」
山の清輝。
食べ歩き一番の驚きは、フキノトウの天ぷらだった。 今まで幾度も」、フキノトウの天ぷらはいただいている。 それだけに、違いに驚いたのである。 サクっ。 軽やかに揚げら……
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小川はな
<濡れた味>
食べ歩き<濡れた味> 濡れた味に惚れている。 それはどんな味かというと、液体に漬かった魚や肉、ソースがたっぷりとかけられた料理、というわけではない。 例えば「ニシンの……
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鶴岡「いな船」
しょっぱいという正義。
食べ歩き「いいんですか? 血圧上がりますよ。ふふふ」。 塩引鮭を頼んだら、女将がそう言って、笑う。 「はい。承知です」と、胸を張って頼む。 やがて運んでくると、 「は……
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山形「出羽屋」
浄める味。
食べ歩き出羽屋 蕗の薹のランチョンマツト手漉き ★のみの山菜粥 行者さまの体を癒す。しみじみとした美味しさが心を温める。 ★アケビの新芽 きのもえ 木の芽 ……
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山形「出羽屋」
再生。
食べ歩き一皿ごとに、風が吹く。 深山にそよぎ、湧水に舞い、木々の間をすり抜け、草を揺らす風が、香りとなって、体の中を吹き抜ける。 精神の汚れを落とし、浄化する。 やが……
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山形「出羽屋」
蕗の薹タルト
食べ歩き蕗の薹タルト。煮た小豆に百合根。最後に薄口を縫ってキャラメリゼして、みたらし的な香りもある。ほろ苦い、和のデザート。 ……
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春の「小川はな食堂」
食べ歩きそこには、何百回も作ってきたものだけが持つ、揺るぎない味の深みがあった。 味が際までしみた蒟蒻。蛤のエキスの力強さ。おしたしとは何かを問う小松菜。甘辛く、し……
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四谷荒木町「大原」
啓蟄。
食べ歩き蓋を開けると、春がいた。 霞がかかった春の小山がある。 蛤のしんじょうは、固まる際で固められており、汁を一口飲んだ途端、滋養が体の隅々へと降りていった。 少……
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青森陸奥港「駅ナカ酒場623710」
朝の燗酒 蜜の味。
食べ歩き朝イチで燗酒を飲む。 このことが、どれくらい気持ちがいいか、今まで知らなかった。 朝イチの燗酒は、目覚めの舌に優しい。 いたわるように滑り込んで、するりと喉……
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銀座「はち巻岡田」
「揚げしんじょ」。
食べ歩き頭と殻をむいた芝海老を食感が残る程度に包丁で叩き、一割程度の玉ねぎみじん切りを入れ、酒と塩少々を入れてこねる。 きつね色に油で揚げて、ウースターと醤油半々に合……
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