おいしい日記
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青山 ドンチッチョ
「ドンチッチョ」へ。
食べ歩き愛がある。歌があり、笑いがある。 ワインがあり、心弾む料理があり、太陽がある。 今月で移転する「ドンチッチョ」へ。 親しき人たちと、ワインをガバガバ飲み、大い……
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紀尾井町 「トレーダーヴィックス」
スープと口紅。
食べ歩き彼女の唇にスープが吸い込まれていく。 ゲランのキスキス ローズリップだろうか。 自然な発色で艶やかな赤い口紅をぬった彼女の唇に、緑のスープが飲み込まれていく。 ……
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箱根「箱根竹やぶ」
かけそばが好き。
食べ歩きかけそばが好き。 出汁や返しのうまみが丸く溶け込んだつゆの中で、温められたそばが、ねちっとして甘みを膨らます。 花巻やおかめ、天ぷらそばや鴨南そばもいい。 だ……
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小田原「杵吉」
今夜も「杵吉」の夜は更けていく。
食べ歩き「私が作ると辛くなっちゃうんだけどね」。 そう言って女将さんは、わさび菜の煮物を出された。 一筋食べると、煮汁の甘みから辛味がツンとにじみ出て、鼻に抜ける。 ……
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紀尾井町「トレーダーヴィックス」
「マレー風海鮮ZEMB麺焼きそば」。
食べ歩き焼きそば好きである。 明確な理由はわからないが、味が絡みついた麺が、唇を過ぎ、舌の上に吸い込まれていく瞬間に、たまらない恍惚を感じてしまう。 一本一……
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鳥取「かに吉」
お母ちゃんが作った寒天。
食べ歩きお母ちゃんが作った寒天は、海の味がする。 食べていくと、次第に海の底に引きずり込まれ、体が清められていく。 きな粉や蜜に負けない、自然のしぶとさがあった。……
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鳥取「御免」
ホルモンそばを食べなきゃ帰れん。
食べ歩きホルモンが雄叫び上げる。 ジュッ、ジュワァワァッ。 ホルモンが、悶え踊りながら、湯気を上げる。 ここは泣く子も黙る、ホルモンそばの「御免」だぁ。 おばちゃん、お……
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静岡県 藪蕎麦 宮本
チョットだけつけてね。
食べ歩き「チョットだけつけてね。辛いですから」 老婦は、せいろ蕎麦を運ぶたびに言われた。 年の頃は70代後半だろうか。 品のあるおばあさんである。 せいろも手挽き蕎麦……
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本には旬というものがある。
日記本には旬というものがある。 背表紙や表紙を見た瞬間に、読んでくれと呟かれる時である。 本屋であれ、Amazonであれ、それは常に呼びかけてくるのだが、後で買……
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<駅弁勝負 第95番> 「東華軒」の「シュウマイ弁当 980円」の巻
駅弁勝負 「東華軒」の「シュウマイ弁当 980円」の巻 死角だった。 鯵の押し鮨で有名な「東華軒」に、シュウマイ弁当があったとは。 では比較し……
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