おいしい日記
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鶴岡「いな船」
しょっぱいという正義。
食べ歩き「いいんですか? 血圧上がりますよ。ふふふ」。 塩引鮭を頼んだら、女将がそう言って、笑う。 「はい。承知です」と、胸を張って頼む。 やがて運んでくると、 「は……
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見えない醤油。
食べ歩き , 日記目の前に、なんてこたあない普通の目玉焼きがある。 やけに黄身が盛り上がって、きれいという以外、特に変わりはない。 こいつをご飯の上に乗せて、黄身を崩し、混ぜて……
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駅弁における箸問題。
食べ歩き「せっかく東京駅に来たんだから、シウマイ弁当買って帰ろうぜ」 東京駅を歩いていたらこんな、20代カップルの会話が聞こえてきた。 女子無言。 「なにお前、シウ……
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新発田「鮨登喜和」
初黒。
食べ歩きまた一つ。 生まれて初めて食べる食材に出会った。 黒穴子である。 普段食べる穴子は真穴子で、黒穴子は、青森から台湾までに生息し、真穴子より味が落ちるとされて……
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山形「三幸」
揚げ攻撃。
食べ歩きドシン、ドシン。 皿が置かれるたびに、地響きが鳴るようだった。 ここは山形、地元民が愛する洋食屋である。 メンチカツはそびえ立ち、大ぶりな牡蠣を2個抱き合わせ……
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新潟県新発田「鮨登喜和」
春呼ぶ魚。
食べ歩きその握りには、春の気配があった。 サクラマスの握りである。 口に運び噛もうとすると、歯はなんの抵抗も受けずに、ふんわりと抱きしめられる。 サクラマスは、塩と……
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山形「好吃再来」
山形の夜に餃子が輝く。
食べ歩き山形の夜に、地元民だけが愛する店が一軒、明かりを灯す。 名を、「好吃再来」という。 店に入れば、中国人のお母さんが一人、忙しく働いている。 できますものは餃子……
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山形「出羽屋」
浄める味。
食べ歩き出羽屋 蕗の薹のランチョンマツト手漉き ★のみの山菜粥 行者さまの体を癒す。しみじみとした美味しさが心を温める。 ★アケビの新芽 きのもえ 木の芽 ……
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山形県村山「ひつじや」
羊うましあの山。
食べ歩きホゲットは、どこまでもしなやかだった。 噛むと、もっちりと歯に食い込んできて、身をよじらせながら消えていく。 羊特有の香りはなく、柔らかな滋味だけが広がって……
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山形やぁー!
やぁ!91歳になられる、「出羽屋」で、現在のご主人のおばあちゃんになられる大女将と、可愛い、希少な「ヤァ!」 夜は、地元の方が通う洋食屋「三幸」で揚げ物攻撃を受けた……
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