ホットチョコレートは

• 東京,
• スィーツ

ホットチョコレートは、カップを両手でもって飲みたい。 ゆっくりと飲めば、甘い香りに包まれて、熱々のショコラが流れ込む。 都会の速度としがらみの垢にまみれて、……

栗の甘さと無常。

• 木ノ実ナッツ類　栗

甘い。 だがこの栗に比べたら他の栗の甘さは、なんと不自然なのだろう。 甘さが静かに立ち上がり、口の中をたゆたっては、消えていく。 瞑目し、丸く、つたない甘みの……

銀座「トリコロール」

コーヒーのお作法。

• 東京,
• 珈琲,
• 食のお作法,
• 喫茶店　カフェ

アンティックブレンドは、少し濃く落としているという。 お奨めに従って、クリームをティースプーンで２杯、砂糖をティースプーン摺り切りで１杯入れて、混ぜてみた。 ……

グレープフルーツ

• 果物

グレープフルーツを飲むのは、起きぬけに限る。 冷蔵庫で冷やしておいたグレープフルーツを取り出し、絞り器で絞って薄手のグラスに入れ、コクッと飲む。 清々しい香り……

鱒、木の芽、幽庵、魯山人

• 東京,
• 和食,
• 白身魚,
• 割烹,
• 香辛野菜

器と魚は、悠久の時を共に過ごしたようだ。 両者の間には、何の隔たりも異空もない。 ただただてらいのない、自然がよこたわる。 今箸が入れられる。……

ボローニュの

• 東京,
• スピリッツ,
• バー

ボローニュの濃い霧が密になり、夜を伸し、脳をゆるりと溶かしてゆく。  ……

なんだろう？

• 三重

なんだろう？ 癒される。清々しい。 どちらでもあるようで、どちらでもない。 朝七時半。 人気のない、伊勢神宮の外宮にいた。 一歩二歩。 途端に心がこ……

老熟の錆声が

• 光り物,
• スペイン,
• 写真

老熟の錆声が、夜の悲しさを加速させる。 マドリード　イワシ屋　夜２３時半。

広尾「アニュ・ルトゥルヴェ・ヴー」

そら豆透き通る。

• 東京,
• フランス料理,
• 豆,
• スープ

空豆のスープなのに、緑ではなく、透き通っていた。 皮をむいた空豆を、水からじっくりと煮だし、幾度も漉して透明にしあげた、広尾「アニュ・ルトゥルヴェ・ヴー」下野……

食べ終えて感謝するは、 厳しき夏にさらされた北朝鮮、民の知恵。

• 韓国料理,
• 麺料理

細い麺が、つるりと唇過ぎて 清涼がそよいでいく。 冷たく、滋養に満ちたスープは、夏の弱った身体をいたわり、食欲起こす。 うん。 冷麺は、夏に欠かせない。……