日記
(1507件)-
少年のような人だった。
日記 , やぁ!少年のような人だった。 少年の好奇心と、純真な目つきで食材と戯れる。 料理人としての挟持やエゴ、食材の化学的理論や常識を飛び越えて、食材と遊び、料理を生み出……
続きを読む -
「はぁ~」
日記「はぁ〜」。スープを一口飲んで、ため息一つ、まろび出た。 澄んでいる。 味わいの深さの中に、丁寧に出汁を取られたことを証明する味の透明さがあって、しみじみと……
続きを読む -
「クラランス」
日記「クラランス」のシェフ クストフ・プレ氏は、人見知りで大人しく、弱気なところがあるという。 お会いさせていただいたが、失礼ながらグランメゾンのシェフとしての威……
続きを読む -
堂々たるグランメゾンである。
日記堂々たるグランメゾンである。 一年かけて改装されたという四階建ての館は、貴族文化の絢爛さを受け継ぎつつ、一流の調度品だけで設えられた、華美になりすぎない気品を……
続きを読む -
なにも動かない。
日記なにも動かない。なにも聞こえて来ない。 営々と重ねてきた自然と人との営みは、限りなく静なのかもしれない。 ベルギー国境近く、モントレイユの町には、豊かな静寂……
続きを読む -
今日のテットドヴォー
日記「今日のテットドヴォーは、作り立てなのでおいしかったと思います」。山口シェフはそう言って、少年のように目を輝かせた。 野菜と仔牛のフォンに、仔牛の頭がころ……
続きを読む -
「ああ、おいしい」
日記「ああ、おいしい」。 不覚にも一口食べて、平凡な感想をもらしてしまった。それほどにこちらを無防備にさせるおいしさの深みがあった。 血液の鉄分、肝のうま味……
続きを読む -
ムッシュモリモト
日記ムッシュモリモト 77歳と遭遇。
続きを読む -
パリでイタリア料理は食べない
日記パリでイタリア料理は食べない。 この不文律を突き破る、パリに行ったら食べたくなるイタリア料理店と出会ってしまった。 郷土料理「トリッパのローマ風煮込み」は、……
続きを読む -
「趙楊」の「羊肉鮮煲」
日記羊肉と大根、そして牡蠣だけなのに、どうしてこんなに複雑な魔力を秘めているのだろう。 どこまでも澄んでいるような美しさを持ちながら、たくましい癖が遠くで霞んで……
続きを読む