日記
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牛は雪の下に芽生えた草を見つけた
日記その姿は、厳寒の北海道で、ようやく雪(チーズ)の下に芽生え始めた草を見つけた牛が、喜んでいるようでもあった。 「草喰 なかひがし」のジビーフのビフカツであ……
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なんというワンタンだ
日記なんというワンタンだろう。 いや水餃子か。 いやそんなことはどうでもいい。 皮を噛むとむっちりと歯が包まれるのだが、噛もうとすると消えてしまう。 中にわ……
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その店の主人には、いくつかの都市伝説があった
日記その店の主人には、いくつかの都市伝説があった。 1.麺棒や道具を使わずに手先だけで、道具を使うよりもっと早く、もっと薄い餃子の皮を作る。 2.清の時代の前、……
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食通だった荻昌弘は、この店を「大人の保育園」と呼んだ
日記食通だった荻昌弘は、この店を「大人の保育園」と呼んだ。 客には、外語大の先生や医者が多く、その錚々たる知識人たちが、無邪気に呑まれていたからである。 ド……
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白子は生きていた
日記白子は生きていた。 加熱されているのに、体内にいる時と同じく血が流れている。 加熱されているのに、外側と中の食感が変わらない。 茹でれば、外側はわず……
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「私を食べて」
日記「私を食べて」。 米粒がそう語りかけてくるご飯だった。 神楽坂「虎白」にて、BALMUDA The Gohan という新式の炊飯器で炊かれたご飯料理会に出か……
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焼きキャビアである
日記焼きキャビアである。 薪の熾火で、慎重に火を入れたキャビアである。 「最初の一口は多目に食べてください」と、薦められたので、スプーンいっぱいすくい、食べ……
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もう10年頑張らんとな
食べ歩き , 日記「もう10年頑張らんとな。ははは」。 75歳になられた、元祖ぺら焼きの三代目店主 中山郁子さんは言う。 お母さんもおばあちゃんも、80過ぎまで焼いていた。……
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クリッ
日記クリッ。 噛んだ瞬間、そんな音が立ったような気がした。 クリッ。クリッ。 ジビーフのカイノミは、食べられることを喜んでいるようでもあり、抗っているよ……
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気品のあるレバー
日記レバーに気品を感じたのは、初めてである。 オリーブオイルとバターで炒め、ブリオッシュに乗せられたレバーは、今まで食べたレバーのような、甘えが一切ない。 ……
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