第5回東京定食屋会議(東京とんかつ会議番外編)目白「なるたけ」サーモン塩焼き定食2000円。
【おかず10ご飯2味噌汁2お新香2特記 鯖塩焼、カンパチ漬け刺し、鯛の具るみ醤油刺1合計17点】おかず10点満点そのほかの項目3点満点特記1点総計20点満点 河田氏15 山本氏13
カフェのような店構えだが、れっきとした定食屋である。できます定食は、十数種類で、刺身や焼き魚、鳥竜田揚げ、茄子の揚げ浸し、冷や汁など、バリエーションに富んで、選ぶのに迷う、嬉しい悩みが待っている。
お題の「サーモン塩焼き定食」が運ばれてきて、目を丸くした。鮭は尻尾の方だったが、堂々たる大きさである。都内で出される鮭塩焼き定食の中では、明らかに横綱だろう。
身はしっとりとして、脂が乗っている。ただ脂が乗っているのではなく、脂にバターのような甘い香りがあるのは、質が良い証拠であろう。塩は淡く、鮭自体の旨みでご飯を食べせようとしている塩焼きである。聞けば宮城の銀王というサーモンを、半身ごとに仕入れて、捌いているのだという。
ご飯もいい。甘い香りがあり、もっちりと歯に食い込み、米の甘みを滲ませる。鮭のほぐし身を混ぜて食べてもたまらない。
味噌汁の香りは高いが、やや塩分が濃い。おしんこはなく、青菜としめじのおひたしがつく。
他の魚や肉も、上等である。鯖は品のいい脂に満ちていて、ごま醤油ならぬ胡桃醤油をかけた鯛の刺身や、漬けにしたカンパチに柚子胡椒を添えた刺身も、質が高い。
これは昼だけではもったいない。夜に来て、さまざまな料理を肴にしながら酒が飲みたい。心底そう思った。
ちなみに店名の「なるたけ」は「(出来るだけ・なるべく)」という言葉から来ており、「できる限りの良いものをご提供したい」「肩ひじ張らずになるべく無理なく、心地よく過ごしてほしい」という思いを込めたそうである。













