東京とんかつ会議第200回 殿堂入り審議 京急蒲田「とんかつ大希」

東京とんかつ会議 殿堂入り審議 200 京急蒲田「とんかつ大希」
【肉3 衣2 油2 キャベツ 3 ごはん2 味噌汁 2 お新香3 ソース 3特記アジフライ合計21点】各項目3点満点特記1点総計25点満点
前回のテーマは「上ロース定食」だったが、今回は、300円高い「特ロースカツ定食」と「白ヒレカツ定食」円 「真鯵フライ定食」{船形港産)を食べ比べた。
中でもリブロースを使った「特ロース」が、ダントツにいい。脂が赤身の中にさし入った部位で、右側のカブリに近い三切れの部分は、濃密な脂の甘みに溢れて、ロースカツを食べる醍醐味がある。また赤身自体にも優しい甘みがあって、その対比を存分に楽しめよう」
前回の取材時の上ロースカツは、衣を上下に配置した普通の置き方だったが、途中で断面を上にする置き方に変えたようである。これにより衣が湿気ることは弱まったが、もう少しだけ肉汁が落ち着いてから切られると、さらに良くなるだろう。そのことに期待を込め、あえて衣と油は2とした。
脇役陣では、キャベツのみずみずしさが光る。ご飯も申し分ない。味噌汁は、前回のしじみ汁から、わかめと豆腐の味噌汁へと変わった。こちらの方がとんかつの合いの手としてはいいが、やや煮詰まり気味なので、より丁寧になさればよくなろう。お新香は胡瓜と人参、大根の糠漬けで申し分ない。アジフライも血合のいやらしさなく、きれいだ味だった