豆と雲丹

食べ歩き ,

豆部部長伊藤くん、豆と雲丹である!
海外のシェフが日本の食材を使って料理をする。
そのとき我々日本人はどう思うのか。
一番の喜びは、日本人が想像もつかない食材の捉え方で、今まで気づかなかったその食材の魅力を感じたときである。
例えばこのウニの料理がそうであった。
豆と雲丹である。
赤インゲンのピューレに北海道産の海水雲丹が横たわる。
その上には、鰹節と醤油、米酢をベースにしたソースが少しだけ塗られている。
ウニは言った。
豆の素朴で優しい甘みに抱かれながら、ウニは言った
「僕らは、高い値段がついているけど、だからと言って高貴ではないんです。だから霜降り肉に合わせられたり、キャビアを乗せられると、疲れちゃうんです」。
豆の包容力のある甘みに包まれながら、ウニがつぶやく。
ウニがくつろいで、微笑んでいる
なぜ僕らは、思いつかないのだろう。
ウニをやたらに奉ってはいないだろうか。
それはそれでもいいかもしれない。
だが時代は確実に変化し続けて行くのだ。
一切の常識を捨て、虚心坦懐に日本の食材と向き合った、三ツ星シェフダニガルシアの全料理は、別コラムを参照してください