すきやばし次郎

12月の次郎

食べ歩き ,

先月の次郎。
ひらめの香りが素晴らしく、まぐろはいつも大トロより中トロに惚れてしまうのだが、この日は大トロに恋した。
脂がありながらそれを微塵も感じさせないキレの良さ。余韻の長さにうっとりとした。
アジは変わらずいい。
「イワシは今年握られたのですか?」と聞いてみた。
しかし今年は一回もイワシを握らなかったという。
海の温度が高いため、獲れた後に氷詰めにするため、血合が使えない。
そう嘆かれていた。
ああ、次郎の、あのイワシは幻となるのだろうか。