高雄の旗津は

食べ歩き ,

高雄の旗津は岬の先頭で、数多くの海産物料理屋がある。
しかし我々の車は、その少し前で曲がり、小さな港にある「金聖春活海産」の前で止った。
地元の方いわく、旗津で一番うまいという。
5時だというのに1階はすでに満席。全員地元の方である。
観光客が来ないのは、①知られていない。②交通不便。③言葉が通じない。④注文の仕方が面倒という、4問題があるからである。
一回の水槽の前で、この魚は石斑? なら清蒸にして、海老は白灼蝦に、蟹も蒸して、アサリは炒めだな。苦瓜もちょうだい。炒飯?そうじゃなくて、カボチャと炒めてね。牡蠣を揚げる?そうじゃなくて湯にしてね。と次々と頼む。
といっても通訳通じてだけど。通訳でもうまくいかないところは筆談でね。
そして来ました。ベスト③は
③スッポンのえんぺらに似た食感に、コラーゲンなれど、ちょっと弱々しい感じが愛せる「鮫の皮と芹、玉子と樹子の炒め」。
②苦瓜の中に潜む、ほっくりとしたほのかな甘みを引き出し、塩の塩梅簿精妙な、「玉子と唐辛子、苦瓜の炒め」
① 滋味豊かな「牡蠣のスープ」。
え? 石斑や毛蟹、活き海老のさっと茹ではどうしたかって?
そりゃあ、おいしいさ。でもそれを書くとね。ううむ。