赤坂「きた福」へ
11/1に開店したばかりの店だ。
札幌「花咲」の親父とその料理に心酔し、その技を伝承すべく東京で展開する。
恐らく東京で唯一、活きタラバ蟹を心底堪能できる店だ。
店は個室のみ。理由は、板前が目前で捌き、茹で、焼き、各食べ方や部位を指南してくれるからだ。
これは相当に楽しい。蟹を食べると無口になるというが、この店ではない。
同席者と、ワーキャー、うまいうまいと言い合いながら食べてしまう。
この日用意されたのは2.4㌔のたらば。二人で食べたので、一人約一キロもカニを食べるのだ。
まず生、次に茹でたミディアムレア、次にミディアム、焼きもある。
それぞれに味の違いがあり、部位ごとの発見もあって、楽しいことこの上なし。
写真手前は、心臓。奥は脱皮前の甲羅。
突出しや刺身など蟹前の料理もいい。
若いながら2トップの板前は、偶然にも一人は京味、一人は京ふじ出身。
〆は炊き立て土鍋ごはん。
用意された、上質のいくら醤油浸けもいいが、蟹のほぐし身と蟹味噌と蟹酢を合わせたものを、熱々ご飯にかける。