渋谷「大漁」閉店 茹で蛸。 2016.03.09 食べ歩き , タコ , 東京 , 居酒屋 Tweet 「今日は久里浜の蛸が入ってんだ。刺身食べるかい」。 居酒屋の親父が嬉しそうに聞くが、僕はすげなく断る。 やがて夜が更けると、蛸は茹でられる。 その気配を感じたらすかさず、「足2本」と頼む。 湯気を上げて登場する蛸に、沖縄の塩をちょいと付けて口に放り込む。 歯がめり込むと、甘い汁がちゅうっと出て、栗のような香りが鼻に抜けていく。 茹で立ての蛸はいけません。 生にはない甘い誘惑が、官能を刺激して、妙なコーフンを呼ぶ。それがまたいい。