花山椒と牛肉のしゃぶしゃぶというのが数年前から流行り出し、年々花
山椒は高騰を続けている。
食べて思う。
おいしい。おいしいのだが、花山椒の香りや刺激を生かしているのかと考える。
大抵は、花山椒をドバッと入れてその中で牛肉を潜らせる。
すると花山椒に火が入りすぎて食べやすくはなるが、香りや刺激は弱くなってしまう。
それでは花山椒に対して失礼じゃないかと、勝手に思っていた。
「小室」のやり方は、まず鍋に野ミツバをどさり入れる。
そこに牛肉をくぐらせたあと、三つ葉と牛肉を小鉢に取り、花山椒を穴杓子に乗せて鍋の中で2秒ほどおいて、牛肉の上に盛る。
食べれば、爽やかな風が体を吹き抜けて、浄化する。
目をつぶれば、山の中にいる。
これジビーフでやったらうまいだろうなあ。
来年こそは。
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