自然への畏敬。

食べ歩き ,

京都「なかひがし」で土瓶蒸しが出された。 岩魚と松茸、蕪の土瓶蒸しである。一口すすって、ほうっと顔が緩む。

自然なのである。

岩魚と松茸の香りが、自然のなりわいとして手を結び、気分を山中へと運んでいく。

中東さんは、「はもと松茸というんは、互いが持ち味をぶつけすぎて、合わないと思うんですわ」と、語られた。

料理に、自然への畏敬の念が込められている

岩魚の尊さがしみじみと舌に染みて、深まる秋に感謝した。